- ◇牛 肉 輸入量、前年同月を大幅に上回る
10月の牛肉輸入量(部分肉ベース)は、豪州の干ばつによる出荷の前倒しがされたことなどから、豪州産の輸入量が、生鮮・冷蔵(8.7%)、冷凍(17.6%)とともに前年同月を上回ったことから、38,734トン(17.1%)と、前年同月を大幅に上回った。
また、米国産の輸入量は、1,539トンと、前月と比較して564トン増と、大幅に増加している。
- ◇豚 肉 生産量、5カ月ぶりに前年同月を上回る
「食肉流通統計」によると10月の豚肉生産量は、78,284トン(5.7%)と5カ月ぶりに前年同月を上回った。今年度は、子取り用雌豚の減少、疾病の発生などにより出荷頭数が前年を下回る月が多かったことや、輸入量が低水準に推移したことなどから、価格は比較的高水準に推移している。また、農林水産省生産局による肉豚出荷予測によると18年12月から19年2月までは前年度を上回ると予想されている。
- ◇鶏 肉 輸入量5カ月連続で前年同月を下回る
10月の鶏肉輸入量は20,808トン(▲48.2%)となり、5カ月連続で前年同月を下回った。鶏肉輸入量は、輸入先がブラジル一国に集中していること、タイ、中国などからの調製品の輸入量が3万トンをベースに輸入されていること、国内生産が高水準にあることなどから昨年度に比べかなり減少しており、9月以降は2カ月連続で前年同月に比べ5割程度の低水準で推移している。
18年度4〜10月で見ても前年同期を19.0%下回っている。
- ◇牛乳・乳製品 生乳生産量、減産計画により8カ月連続で前年同月を下回る
今年度の生乳生産については、牛乳乳製品の需給緩和が続いていることから、減産型計画生産を実施している。
この計画生産により、10月の生乳生産量は、662,184トン(▲3.8%)となり、8カ月連続で下回った。特に北海道の生産量は(310,930トン)と、前年同月を5.0%下回っている。
- ◇鶏 卵 輸入量は前年同月の5〜8割水準で推移
10月の鶏卵輸入量は、11,962トン(▲21.1%)となり、3カ月ぶりに1万トンを上回ったものの前年同月を大幅に下回った。17年は上半期の国産品卸売価格が高水準であったことが影響し各月とも1万トン以上輸入されていたことから、18年4月以降の鶏卵輸入量は、鶏卵各月とも前年同月の5〜8割程度の水準で推移した。
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