ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成11年11月16日号(通巻413号)


EU委員会がBST使用禁止措置の延長を提案(full story)

【ブラッセル駐在員 井田 俊二 11月11日発】EU委員会は、EU域内で乳
牛向けに販売・使用が禁止されている牛ソマトトロピン(BST)について、20
00年1月1日以降も引き続き禁止することを提案した。EUでは、90年からB
STの販売・使用を禁止しており、99年12月31日までこの措置の継続を決め
ていた。


米商務省、カナダ産生体豚輸入相殺関税指令を廃止(full story)

【デンバー駐在員 本郷 秀毅 11月9日発】米商務省(DOC)は10月28
日、カナダからの生体豚の輸入に関する相殺関税指令を廃止すると発表した。この
結果、85年以来15年間存続していた同指令が、2000年1月1日をもって廃
止されることになる。生体豚はカナダ産農産物の中で唯一相殺関税の対象となって
いた。


飲用乳制度改革で生産者投票の実施を決定(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 11月11日発】豪州最大の酪農生産州であるビ
クトリア州政府は、11月9日、同州の飲用乳制度の撤廃についての是非を問う酪
農生産者投票を12月20日までに実施すると発表した。加工原料乳制度・飲用乳
制度の同時撤廃と、生乳生産流通の完全自由化に対する酪農生産者の不安が高まっ
ており、投票の結果とそれに対する州政府の対応ぶりが注目されている。


薬品流通の解明で豚肉に残留する物質を規制(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 伊藤 憲一 11月11日発】タイでは、飼料に添加した
ベータ・アゴニスト(通常、ぜんそくなどの処方薬として用いられる)の残留する
豚肉が、健康に悪影響を及ぼすとして大きな問題となっている。このため、政府は、
これらを輸入する業者などの流通実態を把握することで、飼料への添加を規制でき
るとして、その解明に全力を挙げている。


ヒルトン枠の新配分方法をめぐる動き(アルゼンチン)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 11月10日発】アルゼンチン農牧水産
食糧庁は、今年6月、99年および2000年におけるEUの高級牛肉枠(ヒルト
ン枠)の国内への新配分方法を決定したが、これは、過去の輸出実績を最優先する
従来の配分方法からの転換を図るものであった。また、10月には、同枠内におけ
る輸出食肉業者と肉牛生産者団体などによる輸出共同事業への配分に関する新基準
を策定した。

 

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