ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年12月5日号(通巻464号)


EU委、肉骨粉の飼料使用禁止などを再提案(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 11月30日発】EU委員会は11月29日、6項目から
なる牛海綿状脳症(BSE)対策の強化案を採択し、12月4日に開催が予定される
緊急農相理事会に提案することを明らかにした。フランスを中心とした昨今のBS
Eをめぐる問題への対応策に関する科学運営委員会(SSC)の勧告や、スペイン
およびドイツでの初めてのBSE発生確認などを受けて、BSE対策の強化につい
て再度提案を行うことにしたものとみられる。


北米3ヵ国が口蹄疫発生のシミュレーションを実施(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 11月30日発】米国、カナダおよびメキシコの
北米3ヵ国は11月上旬、口蹄疫が発生した場合のシミュレーション(模擬実験)を
共同で実施した。これは、世界各地で口蹄疫の発生が相次ぐ中で、国境を接した3
ヵ国における危機意識の高まりを反映したものであり、内外の関係機関との迅速な
連携を通じて、被害を最小限に食い止めるための方策を検証・確立するための初の
試みである。


豪州・NZ食品基準の全面改訂を決定(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 11月30日発】豪州・ニュージーランド(NZ)
食品基準会議(ANZFSC)は11月24日、両国の食品基準の全面改訂を決定し
た。これは、旧来の基準では近年の多様な食品群に対応することが困難となった
ため、新たな食品の定義、基準や表示義務などを定めたものであり、消費者ニー
ズの多様化も考慮した世界でも先端的な食品基準になると注目されている。


成長が持続するフィリピン畜産業(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 11月30日発】フィリピン農業省農業統計局は
このほど、今年1〜9月の農業生産額を公表した。畜産分野では、鶏肉部門が前年
同期比6.2%増、その他の畜産部門が同2.8%増と健闘し、経済成長の一翼を担って
いる。しかし、政局の混迷や失業率の上昇などの要因で、第4四半期以降の成長を
危ぶむ声も一部で聞かれ始めた。


2000年第3四半期のブラジル鶏肉生産量は減少(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 11月29日発】ブラジルブロイラー用ひな
生産者協会(APINCO)によると、2000年第3半期(7〜9月)の鶏肉生産量
は、ひなふ化羽数の減少などから138万7千トン(骨付きベース。以下同じ)と前
同期を3.3%下回った。一方、同期間の鶏肉輸出量は、前年同期比28.9%増の26万
6千トンと大幅に増加した。

 

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