ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年2月29日号(通巻426号)


食品表示の改善を望むイギリスの消費者(full story)

【ブラッセル駐在員 井田 俊二 2月24日発】イギリス農漁業食料省は、2月
14日、イギリスの消費者を対象とした食品表示に関する調査結果を公表した。こ
れによると、多くの消費者が、食品表示に関してより多くの情報を求めるとともに、
誤解を生みやすいあいまいな表示方法等の改善を望んでいる。


米国、原産国の扱いについて枝肉格付制度を見直す意向(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 2月22日発】米農務省(USDA)は、牛
肉および羊肉の原産国表示義務化に関し、慎重な姿勢を示唆する報告書を公表する
一方で、全国肉牛生産者・牛肉協会(NCBA)や米国羊産業協会(ASI)が昨
年夏以降要請していた枝肉格付制度における輸入肉の原産国の扱いについては、そ
の適用を廃止またはより厳格なものとする方向の3の見直しオプションを告示し、
現在、各方面からのパブリックコメントを求めている。


酪農改革法案を国会に上程(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 2月24日発】豪州連邦政府は、加工原料乳の価
格補てん制度と飲用向け生乳の価格支持制度を、今年6月末をもって撤廃する準備
を進めているが、2月16日、両制度の撤廃に伴う酪農生産者の収入低下を補うべ
く、すべての酪農生産者に補償金を支払うという酪農改革法案を国会に上程した。
これに対し、野党側は補償の上乗せなどを求めており、今後の審議が注目されてい
る。


生乳の買い控えにより、タイの酪農家が窮地に(full story)

【シンガポール駐在員 伊藤 憲一 2月24日発】タイの生乳生産者は、牛乳製
造業者の多くが安価な輸入粉乳を原料として牛乳を製造しているため、国産生乳が
余剰となっているとしている。このため、生産者は、粉乳の輸入関税率を大幅に引
き上げるなどの解決策を政府に強く求めている。


99年のアルゼンチン農産物輸出額は減少(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 2月24日発】INDEC(国家統計局)
によれば、アルゼンチンの99年1〜12月における農林水産品およびその加工品
の輸出額(速報値、FOBベース)は、前年を12.5%下回る約134億5千万
ドル(約1兆4千8百億円)となった。このように輸出額が減少した理由として、
農産物の国際市況の低迷、ブラジルの通貨切り下げなどが挙げられている。

 

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