ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年1月18日号(通巻420号)


EU委員会が食品の安全性に関する白書を公表(full story)

【ブラッセル駐在員 井田 俊二 1月13日発】EU委員会は、1月12日、E
Uにおける食品の安全性に関する白書を公表した。食品の安全性を確保し、消費者
の信頼を回復するため、独立機関として欧州食品庁の創設、現行の食品安全性に関
する諸規則の包括的な見直しなどを提案している。


カナダの乳価制度問題、WTO提訴国と合意(full story)

【デンバー駐在員 樋口 英俊 1月11日発】世界貿易機関 (WTO)上級委員
会が昨年10月、カナダの乳価制度を輸出補助金と認定し、WTO協定違反とした
のを受けて、カナダ政府はその対応策を協議していたが、WTO協定上認められて
いる輸出補助金の上限順守に向けた措置を講じることで、同国を提訴していた米国
およびニュージーランドと合意した。


羊の個体識別制度の導入計画を公表(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 1月13日発】豪州の羊関連諸団体は、先月末、
羊の個体識別制度を導入する計画を明らかにした。世界各地で食品の安全性に対す
る関心が高まる中、豪州産の羊肉や生体羊に対する信頼を確立することが狙いとさ
れている。牛の場合とは異なり、当面は群単位での識別から開始するとしているが、
飼養頭数が極めて多いだけに、実行面の成否が注目される。


タイ、2000年の乳製品関税割当を決定(full story)

【シンガポール駐在員 伊藤 憲一 1月13日発】タイ政府の畜産政策委員会は、
2000年における乳製品の関税割当を決定した。このうち、脱脂粉乳の割当数量
は、99年に比べ12,900トン減少し、2年連続の削減となっている。なお、
政府は乳製品の消費回復を図るため、各種の対策を講じることとしている。


アルゼンチン農林漁業融資の現状(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 1月12日発】アルゼンチンでは、91
年の兌換(だかん)法導入以降、経済の安定化に伴い農林漁業融資額が増加してい
る。しかし、近年の農産物国際市況の低迷などによる生産者の経営状況の悪化によ
り、負債問題が一層表面化しており、農林漁業部門における膨大な負債額や返済の
遅延が危惧(きぐ)されている。

 

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