ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年6月13日号(通巻440号)


EU科学委、人畜共通伝染病の監視強化を提言(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 6月8日発】EUの公衆衛生に関する獣医政策
科学委員会は、このほど、食物連鎖における人畜共通伝染病の防除についての見解
を発表した。その中で、現状の人畜共通伝染病の増加傾向に歯止めをかけるために
は、監視・調査の強化をはじめとする一層厳格な対策が必要であると提言した。


米国農村部における農業の経済的役割が縮小(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 6月8日発】米農務省(USDA)が先ごろ発
表したレポートによれば、農村部の雇用や所得に対する農業の役割が大きく低下し
ており、2008年には農業経営者数が98年に比べ13%減少すると見込まれている。こ
うした中、農村経済の成長のためには、通信などのサービス産業をうまく取り込ん
でいくことが重要としている。


改革を目前に酪農経営者が激しいデモ(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 6月8日発】豪州の飲用乳生産地域では、酪農乳
業制度改革実施後の飲用乳価が予想を下回る水準に下落することが明らかになるに
つれて、酪農経営の将来に対する不安が高まっている。5月31日には、シドニー
にニューサウスウェールズ州各地から約300名の酪農経営者が結集し、同州議会前の
路上に生乳をまき散らすなどの激しいデモ行進を行った。


フィリピン畜産・飼料業界、トウモロコシ不足で混迷(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 6月8日発】フィリピンでは、ミンダナオ島
における紛争や天候不順によるトウモロコシの不足が畜産・飼料業界に暗影を落と
し始めた。トウモロコシの高騰にあえぐ畜産農家のため、政府は10万トンのミニマ
ムアクセス数量(MAV)の追加を検討しているが、トウモロコシ生産者団体は、
国内価格の低落につながるとして反発しており、事態の収拾に向けた政府の手腕が
期待されている。


アルゼンチン、念願の口蹄疫清浄国へ(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 6月7日発】5月24日、OIE(国際獣
疫事務局)第68回年次総会における国際委員会の一般会合で、アルゼンチンが口蹄
疫ワクチン不接種清浄国と認定された。約100年間のアルゼンチンの努力が実った形
だが、今回獲得した新しい地位を最大限に生かすさらなる努力が期待されている。

 

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