ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年3月21日号(通巻429号)


EU、米国の輸出食肉検査体制の改善を承認(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 3月16日発】EU常設獣医委員会は、このほ
ど、成長ホルモン非投与牛肉等に関する米国の輸出食肉検査体制の改善状況につい
て、EU基準に沿ったものとして承認することを決定した。この結果、改善が十分
でない場合に予定されていた米国産食肉・食肉製品の全面輸入禁止計画は実行され
ることなく、解除されることとなった。


USDA、新たなオーガニック基準を提案(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 3月16日発】米農務省(USDA)は、3
月上旬、有機(オーガニック)食品に関する新たな全国統一基準案を公表した。こ
れは、97年12月に公表されたUSDAの当初案に対する多数のパブリック・コ
メント等を踏まえて見直されたものであり、遺伝子組み換え技術や放射線照射技術
等を用いて生産された食品を排除するなど、当初案よりも厳格な基準が示されてい
る。


各州政府が飲用乳制度の撤廃に合意(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 3月15日発】豪州各州政府の農業大臣は、3月
3日、メルボルンで会合し、連邦政府が提案している酪農乳業制度改革を実現させ
るべく、各州の飲用乳制度を撤廃することに合意した。これにより、7月からの改
革実施がほぼ確実となったため、大手飲用乳メーカーが生産者に具体的な飲用乳価
を提示するなど、改革後をにらんだ具体的な動きも活発化している。


酪農政策の変更に酪農家が反発(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 外山 高士 3月15日発】タイでは、工業省が国産生乳
買い取り義務の廃止を、また、大蔵省が乳幼児用粉ミルクの関税引き下げをそれぞ
れ提案したことに対して酪農家が反発し、抗議行動を起こした。当面、両措置を延
期することで事態の収拾が図られたが、市場のグローバル化の中で、将来に問題を
残したとの見方が強いようである。


ブラジル・アルゼンチン間の鶏肉貿易摩擦収まらず(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 3月15日発】98年ブラジルの鶏肉輸
出量は61万3千トン。そのうち約1割の6万2千トンがアルゼンチンに輸出され
ており、同国の輸入量の大半を占める。両国間の畜産物貿易摩擦は、ブラジル通貨
レアルの切り下げで深刻さを増している。

 

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