ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年3月28日号(通巻430号)


EUの豚肉需給に改善の兆し(full story)

【ブラッセル駐在員 井田 俊二 3月23日発】EUの豚肉価格は、今年に入っ
てから前年を約20%程度上回る水準で推移している。EUにおける98〜99年
の豚肉価格は、過剰生産に伴い需給が大幅に緩和し、長期間にわたり低迷が続いて
いたが、生産量の減少が徐々に進展しつつあることなどを背景として、ようやく需
給改善の兆しが見られる。


畜産物と大豆にかかわる2つの議論(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 3月23日発】米国では、消費者の健康志向
などを背景に、動物性たんぱく質の主要な供給源である畜産物と、植物性たんぱく
質の代表格である大豆について、これらの消費拡大を目指す関係団体の間で、2つ
の議論が繰り広げられている。1つは、学校給食事業において、大豆を食肉の代替
品として認めるという米農務省(USDA)の動きに関連したものであり、もう一
方は、大豆飲料(豆乳)の表示方法に関する議論である。


MSAの事業計画を一部見直し(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 3月23日発】豪州では、新たな牛肉格付制度、
ミート・スタンダード・オーストラリアの全国展開が進められているが、推進母体
である豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は、先月末、その事業計画の一部見直
しを発表した。これは、小売部門の過半を占める大手量販店の積極的な協力が得ら
れないためとされており、今後の成り行きが注目されている。


減少するシンガポールの食肉消費量(full story)

【シンガポール駐在員 外山 高士 3月23日発】シンガポール政府の調査によ
ると、同国で消費される動物性たんぱく質のうち、最も多いものは鶏肉となってい
る。通貨危機以降、食肉の小売価格は下落しているものの、食肉全体の消費量も、
減少傾向で推移している。99年については、マレーシアで発生したウイルス性脳
炎の影響などから、さらに減少するものとみられている。


増加した99年のアルゼンチン牛肉輸出(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 3月22日発】アルゼンチン農牧水産食
糧庁の発表(速報値)によると、99年の牛肉輸出量は、前年比13%増の33万
トン(枝肉ベース)となった。輸出量が増加したのは、競争力を持った国内の去勢
牛価格、新規市場の開拓、ミレニアム特需による第4四半期の堅調な需要によるも
のとしている。

 

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