ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年10月10日号(通巻456号)


EU、米国産ホルモンフリー牛肉の全量検査を撤廃(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 10月5日発】EU委員会は9月27日、米国か
ら輸入される食肉を対象に実施していたホルモン残留に関する全量検査を撤廃し、
通常検査(20%抽出検査)に戻すことを決定した。米国産ホルモン非投与牛肉のE
Uへのアクセス改善につながることから、EUでは、米国などが実施しているホル
モン牛肉に対するEUへの制裁措置の緩和に向けて、交渉開始の契機になるものと
期待する向きもある。


投票結果が待たれる米国の豚肉チェックオフ制度(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 10月5日発】9月下旬、豚肉のチェックオ
フ制度の存廃を問うための全体投票(レファレンダム)が、全米で実施された。投
票日を過ぎた9月末には、米会計検査院が、グリックマン米農務長官による今回の
投票実施の決定を認める旨の報告書を公表したが、その決定過程における問題点も
併せて指摘するなど、含みを持たせた内容となっている。投票結果の発表は、年末
頃になるとみられている。


豪ドル史上最安値を更新、畜産物輸出に追い風(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 10月5日発】豪州ドルは、10月4日午後、対
米ドルで53.37米セントに下落し、先月21日に記録したこれまでの史上最安値を
更新した。豪ドル安は、牛肉や乳製品などの輸出産業にとっては追い風となり、生
産者を中心に多大な恩恵をもたらしているが、輸入に頼るガソリンなどの価格は大
幅に上昇しており、生産コストを押し上げて製造業関係者を悩ませている。


在来種による鶏の有機飼育を奨励(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 外山 高士 10月5日発】フィリピン農業省は、在来種
を用いて行う鶏の有機飼育に、奨励金を交付すると発表した。これは、安価な輸入
鶏肉の流通増加に対抗する手段として実施されるものであるが、農業省では、将来
的には日本などの海外市場に輸出できる鶏肉生産を目指したいと、今後の発展に期
待している。


2000年上半期の鶏肉生産量は7.3%増(ブラジル)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 10月4日発】ブラジルブロイラー用ひ
な生産者協会(APINCO)によると、今年上半期(1〜6月)における鶏肉生
産量(骨付きベース)は、ひなふ化羽数の増加などから前年同期比7.3%増の287万
5千トンとなった。しかし、99年上半期が前年同期比14.7%増であったのに比べ増
加率は半減した。

 

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