ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成12年9月26日号(通巻454号)


EU、豚に関する動物愛護規則の強化を検討(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 9月21日発】EU委員会のバーン委員(公衆衛
生/消費者保護担当)は9月19日、豚に関する動物愛護をさらに推し進めるため、
現行規則を改正する意向を明らかにした。今後、さらなる飼養密度の緩和や、繁殖
雌豚の群飼育などのほか、加盟国での実状などを踏まえ、正式提案に向けて検討が
進められていくものとみられる。


畜産物の自主表示に関する新たな動き(米国)(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 9月21日発】米国では最近、畜産物の表示
に関する新たな2つの動きが伝えられている。これらは、国産牛肉に対する自主表
示の制度化を求める動きと、畜産物に対する動物愛護ブランドの表示制度の創設と
いう、その性格および内容は全く異なるものであるが、いずれも、消費者の購買行
動や生産・供給サイドの対応にも影響を及ぼしかねない「表示」という手段が、米
国の関係者の間でも重要視されていることを示すものであると言える。


飼料用トウモロコシの輸入条件改定案を公表(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 9月21日発】豪州検疫検査局(AQIS)は、
このほど、米国産飼料用トウモロコシの輸入条件の最終改訂案を公表した。これは、
豪州フィードロット協会(ALFA)などが当該産品の輸入防疫措置を緩和するよ
う求めたのに対し、その影響を審査したうえで提案されたものであるが、依然とし
て厳しい内容となっており、畜産業界に波紋を投げかけている。


乳業企業、乳製品の値上げ申請へ(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 9月21日発】大手乳業企業で組織するタイ
乳業協会は近々、商業省に対して牛乳・乳製品の値上げ認可を申請する。同協会は、
原油価格の高騰や、通貨バーツが引き続き安値で推移していることによる生産資材
の輸入価格の上昇などで、生産・流通コストが押し上げられており、値上げは不可
避としている。


アルゼンチン、牛皮関連品輸出税をめぐり見直し議論(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 9月20日発】牛皮関連品(製革の原料
となる生皮および原皮)に課せられる5%の輸出税の廃止、存続をめぐって、アル
ゼンチン政府、皮革産業界、肉牛生産者や食肉処理加工業者で議論が続いている。
廃止の方向の政府案に対し皮革産業界の抵抗は強い。

 

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