ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成13年4月24日号(通巻481号)


欧州大陸の口蹄疫、沈静化の兆し(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 4月19日発】イギリスから欧州大陸に飛び火し
た口蹄疫の感染拡大は、沈静化の兆しを見せている。フランスでは、迅速な予防措
置が効を奏し、感染はわずか2件で食い止められた。また。オランダでも25件の感
染が確認されたものの、4月13日以降、新たな感染は確認されていない。一方、イ
ギリスでは、感染数はすでに1,396件に上っているものの、新たな感染確認数の減
少がみられる。


米農務長官、食品安全性の優先事項に言及(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 4月19日発】ベネマン農務長官は4月18日、
ワシントンで開催された食品安全性サミット会議において、一般市民に対する食品
安全性のあらゆる局面に関する教育を継続していくことなど、米農務省が取り組む
べき食品安全性に関する優先事項を示した。また、同長官は食肉などのサルモネラ
菌の検出率が減少していることに言及し、98年以降食肉の加工工場に導入された危
害分析重要管理点監視方式(HACCP)が有効に機能していることを強調した。


MSAの積極展開をめぐり議論(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 4月19日発】豪州食肉家畜生産者事業団(ML
A)は先般、牛肉食味保証制度(ミート・スタンダード・オーストラリア:MSA)
のさらなる積極的展開を図るべく、従来の企業から独立した格付員に加え、食肉企
業内の格付員を認めることなどを決定した。食肉企業や大手スーパーはこの決定を
歓迎しているが、専門家からは格付けの中立性維持を懸念する声も挙がっている。


事業拡大を進めるCPF(タイ)(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 4月19日発】タイ最大の畜産総合会社であ
るチャロン・ポカパン・フーズ社(CPF)はこのほど、98年から推進している国
内の組織統合終了後、鶏肉加工場の新設や既設の鶏肉調製品工場、水産物加工場な
どへの設備投資を行いつつ、今年後半からベトナム、インドおよび台湾など他のア
ジア地域へ業務を拡大すると発表した。


アルゼンチン、口蹄疫撲滅計画を再スタート(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 4月19日発】新しく農畜産品衛生事業
団(セナサ)の総裁に任命されたカネ氏は、新たな口蹄疫対策を打ち出し、南部パ
タゴニア地域を除く全国の牛をワクチン接種の対象とした。この結果、同国におけ
る口蹄疫撲滅計画が再スタートすることになった。

 

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