ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成13年2月20日号(通巻472号)


EU科学委、羊に対するBSE検査体制の強化を提言(full story)

【ブラッセル駐在員 島森 宏夫 2月15日発】EU科学委員会は2月14日、
まだ野外発生例が確認されていないが、もしも羊で牛海綿状脳症(BSE)の感染
が確認された場合の危険性評価についての報告書を公表した。現時点では、人への
危険性を評価するのに十分な情報がないとした上で、EUの羊およびヤギの一部に
はBSEの感染の可能性があると指摘し、羊のBSE感染検査の充実やスクレーピ
ーと区別できる羊のBSE迅速検査方法の開発などが必要と提言した。


肉牛生産者団体、ブッシュ米大統領の減税案を歓迎(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 2月18日発】2月上旬にブッシュ大統領が
議会に提案した大型減税案の中には、全国肉牛生産者・牛肉協会(NCBA)が長年に
わたって要求してきた相続税の廃止などが盛り込まれた。ただし、共和、民主両党
の勢力が伯仲する議会では難航が予想されており、NCBAは、その実現に向け、今後
も働き掛けを行っていくとの立場を表明している。


拡大を続ける南島の酪農産業(NZ)(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 2月15日発】ニュージーランド家畜改良公社(L
IC)が先般公表した、99/2000年度統計によると、99年12月末の乳用経産牛飼養
頭数は、ニュージーランド全体で3,269千頭と約2万頭(前年比0.6%)減少したに
もかかわらず、南島では723千頭と約5万5千頭(前年比8.5%)の増加を記録し、
南島の飼養頭数が拡大を続けていることが示された。


水牛の頭数維持・増加に動くタイ(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 2月15日発】東南アジアでは、伝統的に農
耕用として水牛が飼養されてきた。しかし、タイでは、経済の発展に伴う農耕用機
械の普及や牛肉需要の増加によると畜の増加で、その飼養頭数が急激に減少してお
り、早急な頭数の維持・増加を訴える声が大きくなりつつある。


カナダのブラジル産牛肉一時禁輸問題(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 2月15日発】カナダはブラジルの牛海
綿状脳症(BSE)対策が不十分だとして2月2日、ブラジル産の牛肉(生鮮肉、
加工肉)の輸入を一時的に禁止すると発表した。カナダの牛肉禁輸措置により米国、
メキシコもNAFTA協定に基づき同様の措置を取った。

 

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