ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成13年7月3日号(通巻490号)


家畜伝染病をめぐるEUの動き(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 6月28日発】オランダ農業自然管理漁業省は6
月25日、同国内における口蹄疫の終息を宣言するとともに、翌26日から口蹄疫に関
する規制措置を解除した。これにより、EUとしての口蹄疫に対する規制措置は、
イギリス(グレートブリテン)を除き完全に解除されることとなった。一方、スペ
インでの豚コレラは、6月22日までに7件の発生が確認されており、発生地域の生
体豚などに関する輸出規制は7月15日まで延長された。


マッシュルーム・チェックオフ違憲判決の波紋(米)(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 6月27日発】米最高裁判所は6月25日、マッ
シュルームのチェックオフ制度に基づく賦課金の徴収について違憲判決を下した。
同制度は、徴収した資金を主としてマッシュルームの広告に利用しており、この広
告に反対する業者に対しても賦課金支払いの義務を課していることから、憲法修正
第1条で保障された表現の自由に反すると判断された。同様の制度は牛肉や豚肉な
ど、他の多くの農畜産物部門でも実施されているため、その影響が注目されている。


遺伝子組み換え技術法施行(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 6月28日発】豪州連邦政府は6月21日、すべての
遺伝子組み換え(GM)作物などを規制する遺伝子技術法(Gene Technology Act 
2000)を施行した。この法律は、昨年12月8日に上院で可決されたが、内容が不十
分とする野党の要請により、具体的内容について検討を重ねた結果、約半年の期間
を経て施行された。


高まる生乳生産拡大の必要性(フィリピン)(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 6月28日発】フィリピンでは現在、政府が
乳業会社に国産生乳の積極的な使用を働きかけるなど、生乳の生産拡大の基盤作り
を目指す試みが始まっている。最近では、大手乳業会社が、ペソ安を背景とする原
料の輸入価格の上昇から、相次いで乳製品価格を引き上げており、こうした事態を
打開するためにも、生乳の生産拡大を求める声は、ますます高まっていくものと思
われる。


増加するブラジルのトウモロコシと大豆輸出(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 6月27日発】ブラジルでは、2000/01
年度におけるトウモロコシの記録的な増産見込みなどから、2001年1〜4月のトウ
モロコシ輸出量は、前年同期に比べ約400倍の81万9千トンとなった。また、同年
度の大豆生産量は、前年度比11.2%増の増産が見込まれ、2001年1〜4月の大豆輸
出量は、前年同期比45.2%増の328万トンとなった。

 

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