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EU委、2008年までの農畜産物需給予測を公表(full story) 【ブラッセル駐在員 山田 理 7月12日発】EU委員会は7月12日、2001〜20 08年までの穀物、食肉および牛乳・乳製品などの主要畜産物に関するEUおよび中 東欧の加盟候補国における需給予測を公表した。牛肉については、再燃した牛海綿 状脳症(BSE)問題の影響により消費が減少し、この影響から脱するまでに3〜 4年かかるとみられている。一方、豚肉および鶏肉は、生産・消費とも緩やかに増 加するものと予測している。
WTO、カナダの新乳価制度も輸出補助金と裁定(full story)【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 7月12日発】世界貿易機関(WTO)の紛 争処理小委員会(パネル)は7月6日、99年にWTO協定違反とされたカナダのスペ シャル・ミルク・クラス制度に代わる新たな乳価制度についても、輸出補助金に該 当するとの裁定を下した。これを不服とするカナダは、上訴を行う構えであるが、 申し立てを行っている米国およびニュージーランドは、3,500万ドル(約43億8千万 円:1ドル=125円)相当の対抗措置の発動も視野に入れている。
と畜頭数、高水準で推移(豪州)(full story)【シドニー駐在員 幸田 太 7月12日発】豪州統計局(ABS)が先ごろ発表 した数値によると、豪州全体の5月のと畜頭数は740,506頭で同月のと畜頭数として は、1991年以来の高水準となった。内訳は、雄374,866頭(前年同月比21%増)、 雌365,640頭(同29%増)であり、すべての州において前年同月を上回った。
全国牛乳委員会の早期設立で合意(タイ)(full story)【シンガポール駐在員 宮本 敏行 7月12日発】タイ農業協同組合省および全 国の乳業協同組合は、このほど開催された酪農および乳業の産業発展に関するセミ ナーで、懸案となっていた全国牛乳委員会を今年中に設立することで合意した。同 委員会の設立により、牛乳の生産から流通に至る諸般の問題を抜本的に解決できる として関係者の期待を集めると共に、その設立や運営を援護する政府の手腕が注目 されている。
口蹄疫問題によるアルゼンチンの動向(full story)【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 7月11日発】アルゼンチンの口蹄疫総 発生件数は、3月中旬の口蹄疫発生後、6月30日までに1,641件に上っている。海外 市場では食肉の輸入停止措置が続いていることから、6月1日付け大統領令732/ 2001号にて、食肉輸出を行う食肉処理加工業者に対する税制優遇措置が発表された。 アルゼンチン牛肉業界では、輸出先として重要視するEUの牛肉等の輸入停止措置 の解除が待ち望まれている。