ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成13年3月27日号(通巻477号)


口蹄疫、終息の目処立たず(EU)(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 3月23日発】イギリスで口蹄疫の感染拡大が続
いている。発生から約1ヵ月経過したが、1日の発生件数は日ごとに増加しており、
今のところ終息の目処は立っていない。さらに、フランスだけでなく、オランダや
アイルランドでも発生が確認されるなど、事態は深刻さを増している。ワクチン接
種の実施は19日の農相理事会でいったん見送られたが、23日の常設獣医委員会で再
度検討され、オランダの処分予定家畜に対する実施については、条件付きながら認
められることとなった。


USDA、BSE問題で隔離されていた羊を移動(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 3月21日発】米農務省(USDA)は3月2
1日、98年以降隔離されていたベルギーおよびオランダ産の輸入羊のうち、233頭
をバーモント州の飼養農家からアイオワ州エイムズにある同省の全国獣医サービス
研究所へ移動したことを発表した。これらの羊については、同研究所において処分
されるとともに、組織のサンプルが研究用に採取されることとなっている。


ボンラックの合併再編が不可避に(豪州)(full story)

【シドニー駐在員 野村 俊夫 3月22日発】豪州2大乳製品加工メーカーの1
つであるボンラックは、このたび、民間調査機関によって、同社の業績が既に経営
存続不可能なほど悪化しており、他社との合併再編が不可避だと査定された。現在、
合併相手はニュージーランド・デイリーボード(NZDB)が有力視されているが、
その動向は単に豪州の1乳業メーカーの去就にとどまらぬ影響を及ぼすとみられて
いる。


インドネシア、米国の援助で学乳事業を継続(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 3月22日発】インドネシア教育省の発表に
よると、インドネシアと米国は3月13日、今後2年間延長して行われる学乳事業の
援助プログラムに調印した。この事業は、人口の6割が集中するジャワ島の首都ジ
ャカルタを含む2大都市、中央ジャワ州などの3州において、47万人の小学生を対
象に1,400万ドル(約17億5千万円:1ドル=125円)を費やして行われるとされて
いる。


口蹄疫対策で国境監視の強化を図るブラジルとチリ(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 3月21日発】ブラジル南部3州(パラ
ナ、サンタカタリナ、リオグランデドスル)の農務長官は3月14日、ブラジル農務
省に対し、隣国アルゼンチンで口蹄疫が発生したことから、3州とアルゼンチンお
よびパラグアイとの国境監視のため、陸軍および海軍を投入するとともに、口蹄疫
防疫緊急対策費の支出と牧畜業者への補償などを要請した。また、チリにおいても、
国境監視体制の強化が図られている。

 

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