ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年2月5日号(通巻517号)


EU委、EU加盟交渉での農業分野の計画を提案(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 1月31日発】EU委員会は1月30日、EU加盟交
渉での農業分野の戦略(Strategy)を提案し、共通農業政策(CAP)の中で新規
加盟国をどのように取り扱っていくかの考え方を示した。直接支払いについては、
加盟当初は既加盟国の25%程度に抑え、その後、2013年に100%の水準に段階的に
引き上げることとしている。


2002年の農家経済予測、今後の政府補助金がカギ(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 1月31日発】米農務省(USDA)は先ごろ、
2002年の農家経済予測を発表した。これによれば、作物および畜産部門ともに現金
所得は増加するものの、純現金所得では、政府補助金の減少などにより、前年比14
.5%の減少が見込まれている。これは予測の都合上、政府からの補助金収入につい
て、既存の制度を前提としていることによるもので、今年も政府補助金の動向が農
家所得に大きな影響を与えることになるものとみられる。


豪州乳業大手が意欲的な事業拡大を展開(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 1月31日発】豪州の大手乳業メーカー・ナショナ
ルフーズは1月25日、高級チーズの名門と言われるキングアイランドの買収を事実
上完了したことを発表した。同社は、この買収により本格的にチーズ事業に参入す
ることとなるが、このほか、中国でのヨーグルト事業の展開を目指した買収計画を
発表するなど、乳業界の再編が進む中、内外で意欲的な事業拡大を指向している。


東ジャワに大規模乳業工場を建設(インドネシア)(full story)

【シンガポール駐在員 小林 誠 1月31日発】インドネシアの地場資本としては
食品産業最大手のインドフード・グループは、今月中旬、東ジャワ州の州都スラバ
ヤにほど近いパスルアンに3,500万米ドル(約46億9千万円:1ドル=134円)を投
じて新たな乳業工場を建設する計画を発表した。同工場の建設は、近々開始される
予定で、試験操業期間を含めての工期を約1年としており、2003年の早い時期に本
格操業を開始する予定であり、低い乳価に苦しむ州内酪農家の期待を集めている。


亜国農業、通貨切り下げチャンスを生かせるか(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 1月31日】継続中の預金引き出し制限措
置、ペソ化を前提としたドル預金の強制的定期預金化などに対し、1月25日全国的
な抗議行動が起こり、一般市民が怒りに任せて叩く「ナベたたき(カセロラッソ)」
の音はブエノスアイレス中に響き渡った。1月22日付け海外駐在員情報第515号に
引き続き一連の経済対策の農業への影響を見る。

 

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