ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年1月22日号(通巻515号)


EU、2001年の農業収入は前年比2.7%増(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 1月17日発】EU統計局(EUROSTAT)は、先般、
2001年の農業収入見込みを公表した。耕種作物および牛についての実質農産物生産額は
低下したものの、豚など他の畜産物で増加したことや農業労働力が引き続き減少した結
果、EU15ヵ国全体の農業者1人当たりの実質農業収入は、前年に比べて2.7%増加した
と推定されている。


USDA/FSIS、BSE追加措置の見解ペーパーを公表(full story)

【ワシントン駐在員 樋口 英俊 1月17日発】米農務省食品安全検査局(USDA
/FSIS)は1月16日、牛海綿状脳症(BSE)がヒトにさらされる危険性を最小化
し、食品安全性をさらに高めるための追加措置のオプション等を示した見解ペーパー
を公表した。米国はBSEの未発生国で、先のBSE危険性評価調査結果でも、BSE
が家畜や公衆衛生上の問題となる可能性は低いとされたが、USDAはBSEに対する
守りをさらに固めるべく、追加的な規制に関する提案ペーパーの公表を明言していた。


豪州乳業メーカーがNZの酪農生産者を勧誘へ(full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 1月17日発】豪州の大手乳業メーカーボンラックは、
ニュージーランドの酪農生産者を対象に豪州への移住を勧誘するキャンペーンを開始する。
同社は昨年、経営再建のためフォンテラ(旧ニュージーランド・デイリー・ボード)と業
務提携を行ったが、今回新たに原料乳の安定確保を図ることを目的に他国の酪農生産者に
も供給源を求め、移住を働きかけるという取り組みを始める。


ビナミルク社の売上高が大幅増(ベトナム)(full story)

【シンガポール駐在員 小林 誠 1月17日発】ベトナム最大の乳業会社であり、政府系の
公社でもあるビナミルク社は1月15日、2001年の売上高が前年比58%増の3兆6,600億ドン
(約318億円:100ドン=0.87円)に達したと発表した。今回の同社の大幅な伸びは、乳製品
輸出額が前年比103%増の2兆1,600億ドン(約188億円)に達し、2005年の達成目標とした水
準を早くもクリアした好調な乳製品の輸出需要に支えられたものである。


混迷を深める亜国経済、農業への影響大きく(アルゼンチン)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 浅木 仁志 1月17日発】農牧水産食糧庁は、デュアルデ新政権
下の機構改革で新たに生産省に属し、同庁長官には元サンタフェ州農業生産長官のミゲル・パ
ウロン氏が任命された。パウロン長官が初めに取り組むべき課題は、穀物取引の正常化と生鮮
牛肉のEU市場への解禁である。

 

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