ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年3月12日号(通巻522号)


フィシュラー委員、亜国からの牛肉輸入枠拡大を示唆(full story)

【ブラッセル駐在員 山田 理 3月7日発】EU委員会のフィシュラー委員(農
業・農村開発・漁業担当)は3月4日、深刻な経済・社会危機に直面しているアル
ゼンチンに対する支援策の一環として、同国からのEUの高級牛肉輸入枠の拡大を
提案する意向であることを明らかにした。この提案が、EU委員会および理事会で
承認された場合、アルゼンチンからの高級牛肉輸入枠は1万トン増加され、年間3
万8千トンに拡大されることになる。


米会計検査院、国内のBSE対策の評価レポートを公表(full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 3月7日発】米会計検査院(GAO)は2月
26日、米国内で講じられている牛海綿状脳症(BSE)対策についての評価報告書
を公表した。これによると、現行の連邦政府の対策は、BSE感染牛・製品の締め
出しや、BSEが発見された場合の飼料を通じた他の牛への伝達防止などを確保す
るには十分ではないとして、関係省庁に対し、輸入時検査における連携や飼料規制
の遵守強化などを求めた勧告が行われている。


豪州酪農庁、日本向けチーズの輸出専売機能を廃止へ(full story)

【シドニー駐在員 幸田 太 3月7日発】豪州酪農庁(ADC)は3月1日、日
本向けチーズの輸出専売機能を、今年6月30日をもって廃止すると発表した。これ
は、6ヵ月にわたる酪農乳業界による検討を経て、ADCの委員会が決定し、豪州
酪農乳業の産業政策の最高決定機関である豪州酪農評議会(ADIC)と、豪州乳
製品組合(ADPF)により合意されたものである。


マレーシア最大のファストフード、シンガポールへ進出(full story)

【シンガポール駐在員 宮本 敏行 3月7日発】マレーシア最大のファストフー
ド会社であるKFCホールディングス(KFCH)社は2月26日、米国資本のトライ
コン社がシンガポールで展開するケンタッキー・フライドチキンなど3ブランドの
ファストフードチェーンを買収した。東南アジアの頂点を目指すKFCH社の試み
の成否は、シンガポール経済の当面の動向がカギになるものと思われる。


2001/02年度のブラジル穀物生産は過去最大と予測(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 3月6日発】ブラジル農務省プラチニデ
モラエス農相は2月26日、2001/02年度における主要な穀物(油糧種子を含む13品
目)について、国家食糧供給公社(CONAB)が実施した第3回生産状況調査結
果を発表した。これによると、主要13品目の生産量は、前年度比2.3%増の1億54
万トン(作付面積は4.7%増の3,924万ヘクタール)と予測されており、これが現
実のものとなれば、史上初めて1億トンに達することになる。

 

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