ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成14年11月26日号(通巻557号)


イギリス食品基準庁、食品表示方法を提示 (full story)

【ブラッセル駐在員 関 将弘 11月20日発】 イギリス食品基準庁はこのたび、食
品の原産地について消費者が理解しやすいようにするため、食品製造業者などに対す
る食品表示についての手引書を発行した。この手引書では,関係法令の説明とともに、
業者が実際に表示を行う際の注意事項を、他国産の材料を用いた製品の表示例など具
体的な表示事例を示して説明している。

米豪FTA交渉開始に対する米国農業団体の反応 (full story)

【ワシントン駐在員 渡辺 裕一郎 11月21日発】  このたび米国・豪州間の自由貿易協
定(FTA)締結に向けた交渉の開始が両国政府間で合意されたことについて、米国
の農業団体の反応は、好意的な見方と、真っ向から反対するものとに分かれている。
この構図は、豪州に対する各米国産農産物の競争力の優劣をあからさまにするととも
に、いかなる貿易大国であれ、FTAにはその相手国に応じた利害得失があり、これ
を調整することが国内的にいかに困難であるかを示すものであると言える。

豪州、米国とFTA交渉開始に合意 (full story)

【シドニー駐在員 粂川 俊一 11月21日発】  豪州連邦政府のハワード首相とベー
ル貿易相は11月14日、世界貿易機関(WTO)非公式閣僚会合出席のため訪豪した米
通商代表部(USTR)のゼーリック代表と会談し、両国間の自由貿易協定(FTA)
締結に向けた交渉を始めることで合意した。両国間のFTA交渉については約2年前
に豪州から米国に対して提案されていたもので、2004年11月の米大統領選の前までに
合意することを目指している。

フェステイバル・シーズンの食料品などの価格安定に躍起(マレーシア)(full story)

【シンガポール駐在員 小林 誠 11月21日発】  マレーシア国内取引・消費者省は
11月20日、フェスティバル・シーズンにおける食料品などの統制価格を官報に告示し
た。同国では、例年、年末の各種宗教祭典から翌年の旧正月までの期間に一部食料品
に対する需要が急激に高まり、価格が騰貴する状況が続いている。政府は、供給に問
題がないことを強調し、統制価格違反の取り締まりを強化することにより、シーズン
中の価格安定を図ることとしている。

ブラジル次期政権、貧困救済策を優先課題に (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 11月20日発】 ブラジルでは10月27日、大統領選挙
の決戦投票が行われ、野党労働党のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ名誉党首が当
選した。ルラ次期政権は、同国の経済の安定を脅かすことなく、社会政策の1つとし
て「飢餓撲滅計画」と称した貧困救済策を優先課題とする方針を明らかにしている。
同政権は、その中長期的な課題として、農地改革による農村への定着率の増加、食糧
生産の増加や家族農業への支援などを、また、緊急措置として、貧困家庭を対象とし
た食料品クーポンの配布、公立学校の給食の充実などを挙げている。

 

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