ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成15年6月10日号(通巻581号)


欧州の高病原性鳥インフルエンザ、終息へ(full story)

【ブラッセル駐在員 関 将弘 6月3日発】 EUのフードチェーン・家畜衛生常
設委員会は、5月28日、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI:家きんペスト)に
関する防疫措置について、@オランダでは、現在行われている移動制限措置を6月
17日まで延長すること、Aベルギーでは、アントワープおよびリンブルグ州で実施
されている移動制限措置を6月11日で終了すること、Bドイツでは、移動制限措置
等は6月3日以降ノルトライン・ヴェストファーレン州のライン河西岸に限定し、
この制限措置を6月24日に終了すること等を承認した。

学校給食用牛ひき肉に放射線照射済を追加(米)(full story)

【ワシントン駐在員 道免 昭仁 6月4日発】  米農務省(USDA)は5月29日、
学校給食プログラム向けに購入する牛ひき肉に放射線照射済みのものを追加すると
発表した。2002年新農業法において学校給食プログラム向けに購入する製品につい
ては、食品の安全性を向上させる技術を用いて製造された食品の使用を妨げないと
されていた。今後各校では、同プログラムに基づき牛ひき肉を使用する際、放射線
照射済みのものを受け入れるのかどうか2004年1月までに決定する必要がある。

若手農業者向けネットワークYARN(豪州)(full story)

GMカノーラ商業用栽培、1年間は見送り

【シドニー駐在員 井上 敦司 6月4日発】  豪州連邦政府は農林水産業などに
従事する地方の若者(18歳から35歳)向けに、ウェブサイトを立ち上げ管理運営し
ている。このウェブサイトは「ヤング・オーストラリアン・ルーラル・ネットワー
ク(YARN、http;//www.yarn.gov.au)と名付けられ、その特徴は、情報を提
供、交換、共有する場が設けられていることである。サイト全体が双方向性を持っ
ており、それによって、豪州全土の農業等に従事する若者の大きなネットワークが
形成される。

フィリピン、農業分野における支援で米国と合意(full story)

【シンガポール駐在員 木田 秀一郎  6月4日発】 フィリピンのアロヨ大統
領は5月中旬に米国を訪問し、両国におけるさらなる軍事関係の強化・テロリズム
の排除という点で合意すると同時に、農業分野においても各種支援を受けることで
同意した。畜産分野での訪米の成果としては米国農業法 416項(b)に基づく440万
ドル相当の脱脂粉乳の贈与、ニューヨークに拠点を置くTLCベアトリス・フーズ社
からの資本提供によりミンダナオ島に食肉処理場を建設する計画の確認について合
意したことなどが挙げられる。

南米で口蹄疫の清浄化が進む(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 玉井 明雄 6月4日発】 5月18日から23日にパリで開催さ
れた第71回国際獣疫事務局(OIE)総会において、ブラジル北部のロンドニア州
やコロンビアの一部の地域が、新たに口蹄疫ワクチン接種清浄地域として認定され
た。また、OIE動物疾病科学委員会(旧称:口蹄疫その他疾病委員会)は5月22
日、ウルグアイの口蹄疫ワクチン接種清浄国への復帰を決定した。なお、OIEの
プレスリリースによると、アルゼンチンの衛生ステータスについては、同国が5月
22日から7月7日までの間に疫学上の変化がなかったことを示す文書を提出するこ
とを条件として、7月7日以降にワクチン接種清浄国のステータスを回復すること
ができるとしている。

 

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