週報「海外駐在員情報」


平成19年10月2日号(通巻785号)


◎英国、口蹄疫およびブルータングの防疫対策を統一的に管理(full story)  
                                                             
【ブリュッセル駐在員 小林 奈穂美 平成19年9月26日発】英国の環境・食料・農村地域省(DEFRA)は、8月
3日以降口蹄疫の感染確認は7例(9月26日現在)、また、9月22日には同国初のブルータングの感染が確認さ
れ、それぞれ防疫対策を講じているが、3例目のブルータングの感染が確認された9月24日、口蹄疫およびブル
ータングの両疾病に同時に対処するための防疫対策について統一的に管理することとし、新たに設定した移動制
限地域を公表した。      

◎米国における休耕地契約(CRP)の早期解除に高まる関心  (full story)

【ワシントン駐在員 唐澤 哲也 平成19年9月28日発】チャック・コナー米農務長官代行は9月24日、就任以来初め
て行われた記者団との電話会見において、土壌保全留保計画(CRP)における早期契約解除に対する違約金免
除の可能性に関する質問に対し、「USDAは今後2〜3週間以内にも、本措置の実施に係る最終決定を下す見
込みである」と述べた。海外の主要小麦生産国における減産予測が伝えられる中、CRPにおける早期契約解除
の有無により個々の作物の作付面積に大きな影響が及ぶことから、米国の農業関係者はその動向に強い関心を
持っている。     

◎2007/08年度農畜産物輸出額、前年度比3.3%増を予測(豪州)(full story)                                
 
【シドニー駐在員 井田 俊二 平成19年9月27日発】豪州農業資源経済局(ABARE)は9月24日、四半期
(9月期)ごとに実施している2007/08年度における第一次産品の輸出などの予測を公表した。これによると、
2007/08年度の農畜産物輸出額は、前年度比3.3%増の284億8,900万豪ドルで、前回(6月期)公表値と同様に
前年度を上回ると予測している。牛肉や乳製品は、干ばつの影響などにより輸出量が前年度を下回るものの、
乳製品や穀物の輸出価格が高水準となることから、農畜産物全体の輸出額は前年度を上回るとしている。
 
○ 干ばつ対策で相次ぎ追加支援を公表(豪州)

◎今年も需要期に鶏肉不足の懸念(フィリピン) (full story)

【シンガポール駐在員 佐々木 勝憲 平成19年9月20日発】フィリピン農務省は、鶏肉需要が増加するクリスマス
シーズンに向けて、今後、約3千トンの鶏肉を追加輸入する必要があるとの見通しを表明した。フィリピン農
務省は、今年のブロイラー飼養羽数について前年比6.1%増の3,819万羽を見込んでいたが、第2四半期以降、
酷暑や干ばつが長引いた影響などにより鶏肉生産量が減少しているため、需要期に向けた追加輸入が必要とし
ている。        

◎ブラジルパッカーによる買収が進むアルゼンチン (full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成19年9月26日発】アルゼンチンの食肉産業部門に投資するブラジル企業
が増加している。単独で進出する企業や、Cargill、Tyson  Foodのような海外資本企業と共同で進出する企
業もみられる。すでにアルゼンチンが輸出する牛肉のおよそ4割をこれらの企業が生産しているほか、ヒル
トン枠(28,000トン)の3割強をこれらの企業が占めている。ブラジルのMarfrig社は9月17日、アルゼンチ
ン資本で最大の食肉パッカーであるQuickfood社、BestBeef社およびEstancias del Sur社の3社およびウル
グアイのColonia Ltda.社との買収についての交渉を行っていることを発表している。
 

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