5月の需給概要

調査情報部調査情報第一課

国内の主要畜産物の短期需給動向を毎月トレースします
・原データは、巻末の参考資料を参照してください。
・()内の数値は、対前年増減率です。

  • ◇牛 肉 輸入量、2カ月連続で前年同月を下回る

     財務省の「貿易統計」によると、5月の牛肉輸入量(部分肉ベース)は、輸入量の約9割を占めている豪州産牛肉が高値で推移していることなどから、生鮮・冷蔵が17,462トン(▲24.4%)、冷凍が16,779トン(▲32.8%)となり、全体では34,287トン(▲28.8%)と2カ月連続で前年同月を下回った。
  • ◇豚 肉 推定期末在庫27カ月ぶりに前年同月を下回る

     5月の豚肉推定期末在庫は、215,935トン(▲5.5%)となり、16年2月以来27カ月ぶりに前年同月を下回った。内訳をみると輸入品193,037トン(▲7.9%)、国産品22,898トン(21.0%)となり、輸入品は2カ月連続して前年同月を下回り、国産品は11カ月連続で前年同月を上回った。しかしながら期末在庫数量は、依然として20万トン台を上回って推移している。
  • ◇鶏 肉 国産鶏肉卸売価格、下落

     輸入鶏肉の減少を背景に、高水準にあった国産鶏肉卸売価格も17年度以降、価格が低下している。5月のもも肉卸売価格(東京)は、1キログラム当たり525円(▲10.3%)、むね肉204円(▲8.5%)とともに前年同月を下回り、ももむねセットで前年同月を下回るのも3カ月連続となった。さらに、在庫量が過去最高の15万トンに達したことなどから、さらなる下落が懸念される。


元のページに戻る